マイクロ波反応装置 ウェーブプロ(Wave Pro) GPS-1000・1000C型

マイクロ波反応装置 ウェーブプロ(Wave Pro) GPS-1000・1000C型
加熱・冷却が可能なアルミブロック恒温槽を搭載した、全く新しいマイクロ波反応装置です。
マイクロ波の熱的効果とCCDカメラによる可視化機能や反応のモニタリングが可能なマイクロ波吸収システムを備え、新規反応・触媒開発、新素材開発に貢献します。

価格

  • GPS-1000   ¥3,160,000(税別)
  • GPS-1000C ¥3,560,000(税別)

複雑な合成反応の比較・検証に


新開発の加熱・冷却が可能な伝送線路型アルミブロック恒温槽一体型導波管(PAT.P)を搭載マイクロ波発振器によるシングルモード(TE10)の進行波を利用することにより、マイクロ波の吸収による定量的な高速加熱を実現しました。マイク口波の「熱的効果」「非熱的効果」を分けた検証実験が行なえます。

マイクロ波反応装置 ウェーブプロ(Wave Pro) GPS-1000・1000C型

■従来型のマイクロ波加熱は、定在波によりホットエリアが発生し、化学反応の精密温度制御や連続的な照射ができませんでした。GPS型のマイクロ波は、進行波により定量的なマイクロ波照射・加熱を行なうことができ、加熱・冷却が可能なアルミブロック恒温槽により、ホットエリアの問題や周囲温度に左右されない精密温度制御が可能です。

従来のマイクロ波装置との違いは?

従来のマイクロ波反応装置は効率的に加熱するための装置ですが、GPS型は「マイクロ波効果」の比較・検証が行なえる装置です。

「マイクロ波効果」とは?

マイクロ波の照射を行なうと短時間で反応が終り、収率が向上することが知られていますが、実際にマイクロ波のどのような作用によるものかは未解明の部分もあります。現在、マイクロ波には1.2のような効果が想定されています。
1.[熱的効果]
電子レンジのような誘電損失による溶媒の高速昇温や均一加熱など
2. [非熱的効果]
双極子相互作用による遷移状態の変化やイオンの振動効果など

マイクロ波の吸収を計測・反応進行状況をリアルタイムでモニタリング

マイクロ波反応装置 ウェーブプロ(Wave Pro) GPS-1000・1000C型

熱量制御時にはマイクロ波吸収測定値の変化から反応熱を分離し随時計算することにより、高速なマイクロ波反応の反応進行状況(反応率)をリアルタイムでモニタリングできます。

CCDカメラを搭載(GPS-1000C型)

反応状態の観察・撮影をパソコン画面から行なえます。撹拌状態の観察、相変化や色の変化を伴う反応の画像を記録できます。(加圧容器では使用できません。)

定量的照射、再現性、精密温度制御

マイクロ波から熱(ホットエリア)の影響を排除し、マイクロ波の連続照射をしながら、反応温度(50℃)での精密な制御が可能です。

マイクロ波反応装置 ウェーブプロ(Wave Pro) GPS-1000・1000C型

反応温度とマイクロ波出力の両方を設定値に維持

マイクロ波を一定出力照射しながら、反応温度を維持できます。同一温度条件でマイクロ波のあり・なし、強弱の比較実験が行なえます。

マイクロ波反応装置 ウェーブプロ(Wave Pro) GPS-1000・1000C型

マイクロ波反応装置(ウェーブプロ) 製品紹介動画

仕様

型式 GPS-1000 GPS-1000C
マイクロ波照射方式 シングルモード(連続波)
反応方法 液相合成(常圧反応、加圧反応)
合成スケール

常圧反応時:1~5mL,5~10mL,10~30mL,30~50mL
加圧反応時:3~5mL

撹拌方式 マグネチックスターラー
温度制御範囲 -13℃~200℃(アルミブロック恒温槽)
出力制御範囲 0W,1~100W
マイクロ波による昇温速度 1.7~2.9℃/sec(水)
回転速度範囲 0rpm,100~2000rpm
コントロール ノートパソコン(付属)
付属機能 - CCDカメラ(撮影機能付き)
発振周波数・出力電力 2.45GHz・100W(シングルモードTE10、半導体式発振器)
外寸法・重量

380W×498(580:C型)D×442H
約45kg

電源入力・電圧 11A・AC100V 50/60Hz

GPS型を使用する際は総務省へ、高周波利用設備許可申請書の提出が必要となります。

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